本文
文化財の一翼である埋蔵文化財は、津南町の歴史の深さと広さを知ることができます。正面ケ原D遺跡は、27,000年前に降下した火山灰の下から出土した石器群であり、現在、新潟県で一番古い人類の歴史です。 | ||
また、正面中島遺跡は日本人のルーツを探る遺跡として有名です。中央アジアにいたモンゴロイドは、約3万年前から北へ東に拡散しました。一部はシベリアからアリューシャン列島を経由してアラスカに渡り、最終的に南アメリカのアンデス山脈地帯にたどり着きました。 | ||
また、その中の一部は樺太を経由して北海道に渡り、本州にたどり着いています。正面中島遺跡から出土した細石刃石器群は、シベリアやアラスカとの接点を裏付けるものであり、モンゴロイドの拡散の証拠でもあります。 | ||
平成18年度には、50年ぶりに調査が行われた縄文文化の誕生を探る原点となった本ノ木遺跡です。 | ||
また、国の重要文化財に指定された火焔型土器は堂平遺跡からの出土です。さらには雪国の縄文集落として全国で始めて調査された沖ノ原遺跡も津南町を代表する遺跡です。 | ||
そして、弥生時代への準備期間である晩期には、石棺墓を持つ高度な集落が営まれました。それが正面ケ原A遺跡です。このように津南町の埋蔵文化財を代表する遺跡群は、旧石器時代から縄文時代の遺跡群です。 | ||
他には戦国時代の城跡や館跡、中世から近世に造営された塚が数多く残されています。 |
遺物は、「津南町歴史民俗資料館」や「農と縄文の体験実習館」でご覧いただけます。