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狭山市は埼玉県の西南部に位置し、面積は49.02平方キロメートル。都心から40キロ圏内にあり、川越市・日高市・飯能市・入間市・所沢市と隣接しています。 市の中央を流れる入間川と、武蔵野の豊かな自然に包まれ、「狭山茶」をはじめ、ほうれん草などの産地としてその名が知られています。 昭和29年に1町5村が合併し、埼玉県内15番目の市として誕生しました。当時の人口は3万1,000人ほどで、田園地帯として発展してきましたが、昭和40年ごろから、首都圏のベッドタウンとして脚光を浴び、住宅建築数は飛躍的に伸びました。 また、大型団地の相次ぐ建設や工業団地の操業開始とともに、現在では人口16万2,000人余りを擁する埼玉県西部地域の中核都市に成長しています。 |
狭山市の花 | 狭山市の木 | 狭山市の鳥 |
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つつじ 狭山市内の山野に多く自生しており、市民のみなさんにもっとも親しまれている花です。 | 茶の木 青々とした葉とともに親しまれている茶の木は、古くから栽培されてきた歴史があります。 | おなが 市内の各所で見られる華麗な長い尾に特徴のある美しい鳥で、人家の庭先にもやってきます。 |
市内には、個性的な魅力を持つ公園がたくさんあります。都市公園をはじめ、街区公園など、森や林など自然の空間を生かし、都市生活の中に溶け込んだ空間となっています。 主な公園は、21ヘクタール敷地にアカマツやクヌギなどの樹木と緑の芝生が広がる稲荷山公園や、53.8ヘクタールの面積を有する総合公園・智光山(ちこうざん)公園があります。智光山公園には、バードウォッチングや散策のほか、スポーツ施設や動物園・植物園など、家族で楽しめる施設が整備されています。 (右写真は毎年11月に稲荷山公園で行われる「さやま大茶会」の様子です) |
狭山市は、飛躍的な工業の発展を続けてきた市です。平成13年現在で、市内の工業事業所数は256で、製造品出荷額等は1兆を超えています。
生活エリアと就業エリアが集約され、産業と人とのつながりは地域発展の大きな原動力となっています。
首都圏のベッドタウンとしての役割を持つ狭山市は、人口の急増にともない、よりよい居住環境をつくり上げていくことが大きな課題となっていました。
特に、環境保全と衛生的なまちづくりのため、リサイクルセンターでは自然と調和したリサイクル社会の構築に向けて、びん・缶・電池の再利用中間処理のほか、不要家庭用品の常設展示などの業務が行われています。
市民の文化・芸術活動の拠点となる市民会館は、1,398人収容の大ホール、364人収容の小ホールを有する近代的な施設で、講座や教室・講演会なども盛んです。
また、平成3年にオープンした市立博物館には、アケボノゾウが生息していた太古の時代から現在に至るまでの時の流れが、タイムトンネルのように展示されています。
子どもたちのためには、各地域に児童館も設置されています。
春 | 市内の桜の花たちが一斉に美しさを競う春。稲荷山公園では、300本ものソメイヨシノが咲き誇ります。 春が深まると、新茶の摘み取りが始まり、狭山茶の新芽が香ります。 |
夏 | 初夏、新狭山中原公園のアジサイや、智光山公園の菖蒲の花が咲きそろいます。 クライマックスは、入間川七夕まつり。色とりどりの七夕飾りが商店街を埋めつくします。 |
秋 | 入間川のススキが銀色に輝くころ、市内各所で秋まつりが行われます。 10月には金剛院と入間野神社で、県の無形文化財にも指定されている入曽の獅子舞が奉納されます。 |
冬 | 1月には、さいたま郷土かるた狭山市大会が行われ、郷土色豊かなかるたの数々が披露されます。 また、智光山公園の池などでは、水鳥たちが静かに羽を休める姿も見られます。 |